客引きも変わった

今日は出張で富山まで。本当は早く出かけたかったが、授業が有ったのでギリギリの予定で16時39分盛岡駅発。
富山駅に着いたのが、ほぼ22時。
駅から予約していたホテルまで、ピギーバッグをゴロゴロしながら歩いていたら、後ろから来た20代前半くらいの女性が声を掛けてきた。「重そうな荷物ですね。どこからきたのですか?」
へぇ、富山ってホスピタリティが豊かなんだなって思ったのだが....

「盛岡から」って答えると「盛岡ってどこですか?」ときた。まぁ。私も富山と福井の区別が最近までつかなかったから、文句は言えない。
並んで歩いて話しかけてくる。見るとカワイイ顔なのである。でも、まてよ。さっき駅から歩いてきて大きな通りなのに人通りが無いなぁって思っていたところだし、若い女性が見ず知らずの、どこから見ても旅行者というオジサンに声を掛けるのは、いかにも不自然だ。
そうこうしているうちに「お酒を呑みに行きませんか?」ときた、ほらね。
「私はお酒を呑めないのですよ」(これホント)というと、今度は「んじゃぁ、遊びに行きませんか?」と来るので、「長旅で疲れているので、ホテルに着いたらすぐ寝たい」と答えると、ニコニコしながら「滞在中に食事にでもいきませんか?」ときた。やっぱりアヤシイ。すると、こちらの警戒心に気付いたのか「私、あやしくないですよぉ」と言ってくる。んなこといってもアヤシイ人だって自分からはアヤシイとは言わない。
夜中に、新幹線2本と特急を乗り継いで5時間以上も座っていたので、路面電車を避けてガラゴロとバッグを引きずって歩いている、初老の(認めたくないけど)疲れたオジサンに、声を掛ける若い女性というだけで十分アヤシイのだ。
ふむ、最近良く送られてくる出会い系っぽいスパムのようだなと思いながら、受け答え(やんわりと断りつつ)しているうちに、ホテル近くの交差点にさしかかると、流石に諦めたらしく、「それじゃぁまた」と踵を返していった。やれやれなのである。
ま、ホテルまでの道のりで、大きい道路なのに人通りが少ないところだったので、退屈凌ぎにはなったな。客引きさんには収穫無しで悪かったけど。
ところで、このホテル(ダイワロイネットホテル富山)は、チェックイン/チェックアウトが自動受付機だし、ネット予約だとかなりの割引の上、部屋からDHCPで高速インターネット使い放題。
それに部屋もベッドもテレビの画面も広い。アタリです。
でも、禁煙の部屋を予約したんだけど、室内のテーブルの上に、何故か灰皿が...
ま、いっかぁ。