相馬野馬追い

ynomura2004-07-24

楽しみにしていた「相馬野馬追い」を見に、福島県原町市に出かけた。
朝早く祭場地近くの無料駐車場に車を止め、ひばりケ丘祭場地まで歩いて行った。
駐車場は無料なのだが、祭場地に入るのには一人千円の入場料が必要。
入場券を売っている人から聞くと、まず中に入って場所を取り、それから「お行列」を見物して、その後、場所に戻れば良いとの事だったのだが、場所取りをするにも敷物が無いし、どうも勝手が解らない。
取りあえず観覧席と思われる所に行って、座って待っているしかない。
しかし、観覧席に向けて放送しているラッパ型のスピーカーのやかましいこと、この上ない。民謡とアナウンスが交互にあって騒々しい。
千年以上の歴史を誇る時代絵巻ということで、静かに待ちたいと思うのだが、こちらの感慨とは無関係に「田舎のお祭り」のイメージだ。
 それでも、お行列が到着すると、到着の口上、と受け答えで緊張感が出てくる。
いよいよ!と思っていたら、この心地よい緊張感を打ち砕いて、民謡の手踊りが入った。しかも延々と長時間。それが終わったと思ったら、民謡のコンテストで優勝したとかいう女性の歌がフルコーラス。(それもノイズが入るは、高温がキンキンするわのトランペットスピーカーで大音量。勘弁してもらいたい)こっちは「歴史を誇る戦国絵巻。勇猛果敢で知られる相馬武士」を期待してきているのだ。ハーフタイムショウのように民謡が入るのは良しとしても、それならもっと音質を良くしてもらいたい。
 野馬追いの古式甲冑競馬や神旗争奪戦を期待して来ている私たちは、その戦国時代さながらのイメージを期待しているのだが、それとはかけ離れたメニューが多すぎるのだ。また古式甲冑競馬も、出走と会場アナウンスがちぐはぐだったり、めちゃくちゃな進行で折角の真剣な競争がすっかり色あせてしまう。出場している人たちが折角真剣にやっているのだから、進行も緊張感を持ってまじめにやってもらいたいものだ。
 ただでさえ暑いのに、ひずんだ音の大音量と、台本無しの勝手なナレーションをだらだら聞かされて、もう絶えられない。(後で聞いたニュースによると、この日、この会場で熱中症で手当てを受けた人が150人以上、そのうち4人が入院したとか)
 アナウンスでもしつこく「水分を取ってください」というのだが、出店ははるか彼方だ。
 野馬追いに参加している500騎の人馬や手踊りの人たちは、本当に良くやっているのだが、プログラムの組立、進行や運営のまずさが、彼らの素晴らしさをぶち壊しているような感じを受けた。折角の野馬追いの勇壮さを生かすような運営を期待したいものだ。